※精製硫酸…精製濃硫酸および精製希硫酸のことです。

「精製濃硫酸」は他社の『食品添加物グレード』の製品を販売しています。
精製希硫酸」は当社の製品で、様々な濃度に対応しています。お問い合わせください。

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Q 精製濃硫酸と精製希硫酸の違いは何ですか?

硫酸協会規格によれば、下記の濃度の違いがあります。
精製濃硫酸・・・硫酸分90~100%の範囲内で一般品は95%及び98%です。
精製希硫酸・・・硫酸分27~50%の範囲内で一般品は34%です。

Q 精製希硫酸と希硫酸の違いは何ですか?

精製希硫酸は、不純物の含有が極めて低くなっています。

当社製品の一例

項目 精製希硫酸70%(1.615)の規格値 工業用希硫酸70%の規格値
含量(H2SO4 70.0~71.0 % 70.0~72.0 %
比重(15/4 ℃) 1.615~1.627
強熱残分 10 ppm 以下 0.01 % 以下
硝酸イオン 10 ppm 以下
塩化物イオン   5 ppm 以下
アンモニウムイオン   1 ppm 以下
10 ppm 以下 0.005 % 以下
  5 ppm 以下
ひ素   1 ppm 以下
よう素価 40 ppm 以下

その他の濃度の規格値についてはこちらをご覧ください。

Q 主な用途は何ですか?

精製濃硫酸は、希釈して主に蓄電池、メッキ、電子基板洗浄に使用されています。また、不純物が極めて低いことから、精製硫酸*は食品の酸処理や医薬中間体のなどで使われています。

Q 精製硫酸*の新しい用途としてどのようなものがありますか?

産業廃棄物量削減のため、半導体製造工場などでは再利用価値の高い精製硫酸*を使用し、使用後の廃液を回収・再利用する技術が使われています。常圧蒸留法の硫酸回収精製装置を導入すれば、回収、精製、供給を工場で一貫して行うことができ、産業廃棄物の削減が期待できます。

Q どのような物質と反応すると危険なのでしょうか?

精製濃硫酸および濃硫酸は、水と接すると激しく発熱します。ほとんどの金属を腐食します。金属との反応で水素ガスを発生するため、その爆発性に注意しなければなりません。
可燃物、有機物、炭化物、硫酸塩、塩素酸塩、金属粉、アルカリ物質との接触を避けてください。

Q 貯蔵には、どのような材質のタンクが良いのでしょうか?

テフロンライニングタンク、グラスライニングタンクが良く、一般的ですが、ポリエチレンタンクも現在使用されています。

Q 金属製(炭素鋼、ステンレス鋼)の容器に保存は可能ですか?

基本的に精製濃硫酸は、金属製の容器は使用できません。メタル溶出で品質が悪くなる恐れがあります。

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